生まれたときから実家に道場があり、父が道院長という環境で育ったので、幼少期から少林寺拳法が生活の一部であった。
門下生と一緒に楽しく修行する姿を見て道院長になりたいと感じていた。
一器の水を一器に寫す。
先師先輩から教えていただいたことを正しく継承して次に伝える。
いろんな年齢層の拳士が集い、それぞれが刺激し合いながら和気あいあいと修行ができる。
先代道院長が開祖の直弟子であり、開祖直伝の修行法を現在も継承している。
中学生から70歳を過ぎた拳士までが在籍しているが、それぞれの年代に応じて楽しく修行している。
仕事を終え急いで道場に向かう。道衣を着て帯を締めたら、ここからは自分の時間だ。
家庭ではお母さん、地域では○○さんの奥さん、仕事では○○先生、そんな一切のことは脱ぎ捨てて、ただの自分に戻るこの時間はとても気持ちが良い。
思いきり練習するぞと思い参座する。
とはいっても、いわゆる体力トレーニングをするジムや運動教室ではない。
拳禅一如:体も心も鍛えるのである。自分も周りも幸せにできる人になるため、人生の見本となる先輩方や、パワーあふれる学生たちと一緒に練習をしている。
自分の中にある可能性を信じ、仲間と一緒に成長したい、そう思わせてくれる場所なのである。